新年のご挨拶
新 年 の ご 挨 拶
一般社団法人全国トマト工業会
会 長 山 口 聡
2025年の新春を迎え、謹んで新年のお慶びを申し上げます。平素は全国トマト工業会の事業活動に格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
トマト加工品市場は、大変好調な流れで維移しております。昨年4月~11月のトマト加工品のJAS格付実績は、前年同期比14.0%増の16万421tと大きく伸長しました。品目別では、トマトジュースが、8万4,003tで23.1%増と大幅に増加いたしました。血圧・コレステロールが気になる健康関心層とリコピン効果を期待する美容関心層の新規ユーザーが広がり、さらにはヘビーユーザー化も進み好調を維持することとなりました。また、トマトケチャップが6万443tで5.4%の増加。トマト調味料を使用した洋食メニューは、子育て世代からの支持が高く購入や使用量が増えています。
一方、2024年度の国内産加工用トマトの生産状況につきましては、当工業会が集計した全国の作付面積は460.1ha、生産数量は26,102t、そして単収は5.7tという結果となりました。
作柄概況につきましては、前年度に続き、酷暑による日焼け果・過熟果が多発、また局所的な豪雨などの影響により、計画当初の生産数量3万tには届かず、大変厳しいシーズンであったと認識しております。
このような状況の中で、生産者、関係者の皆様方には、多大なご尽力をいただきましたこと、この場をお借りして御礼申し上げます。
国内産の加工用トマトの生産においては、生産者の高齢化や後継者不足等による労働力の減少、他の作物への変更、また、天候不順の常態化による生育不良など、引き続き解決すべき問題が数多く存在しております。
しかしながら、私ども工業会は、「国内産の加工用トマト」は高品質でおいしく付加価値の高いものであり、消費者の方々より高い支持や信頼をいただいている限り、決して無くならない、無くしてはいけないものと考えております。
2025年度も、「国内産加工用トマトの生産の維持・拡大」は、私ども工業会の最大の使命と位置づけます。
その使命を果たすために、生産者に向けての技術セミナーや表彰式、各種機械・設備等の導入・新規参入者の拡大・育成等に係る支援は継続して参ります。
また、昨年4月に全国トマト工業会の公式フェイスブックと公式インスタグラムを立ち上げ、加工用トマトやトマト加工品に関する情報発信を行っているところですが、本年はさらに興味深い情報を積極的かつ効果的に発信し、1人でも多くの方々に国内産加工用トマトの魅力を伝えて参りたいと存じます。
本年も引き続き皆様方のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。