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新年のご挨拶

新 年 の ご 挨 拶

   一般社団法人全国トマト工業会

会 長  山 口  聡

 

2024年の新春を迎え、謹んで新年のお慶びを申し上げます。平素は全国トマト工業会の事業活動に格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

私どもトマト業界におきましては、ここ数年来、トマト加工品の主原料であるトマトペーストをはじめとする原材料の価格高騰、包装資材やエネルギー費などのコスト上昇が続き、メーカー各社においては商品価格の再改定を実施するに至りました。消費者の皆様には何卒ご理解を賜りますようお願いする次第です。

一方、2023年度の国内産加工用トマトの生産状況につきましては、当工業会が集計した全国の作付面積は494.4ha、生産数量は26,372.3t、そして単収は5.3tという結果となりました。
作柄概況につきましては、全国的に7月以降に異常な高温・干ばつにより、日焼け果・過熟果が多発した為、計画当初の生産数量3万tには届かず、大変厳しいシーズンとなりました。
このような状況の中で、生産者、関係者の皆様方には、多大なご尽力をいただきましたこと、この場をお借りして御礼申し上げます。
なお、2023年度からは集計方法を一部変更いたしました。2022年度までは、加工用トマト生産振興協議会加盟県10県のJAからの報告データを集計しておりましたが、近年はメーカーと生産者の直契約が増えており、10県以外の産地も拡大していることから、より実態に近い数量を把握するため、会員メーカー9社からの報告分も加えております。

国内産の加工用トマトの生産においては、生産者の高齢化や後継者不足等による労働力の減少、他の作物への変更、また、天候不順の常態化による生育不良など、引き続き解決すべき問題が数多く存在しております。
しかしながら、私ども工業会は、「国内産の加工用トマト」は高品質でおいしく付加価値の高いものであり、消費者の方々より高い支持や信頼をいただいている限り、決して無くならない、無くしてはいけないものと考えております。

2024年度も、「国内産加工用トマトの生産の維持・拡大」は、私ども工業会の最大の使命と位置づけます。
その使命を果たすために、生産者に向けて優良事例の紹介や機械収穫の効率化推進などにより増収への取り組みを強化して参ります。
また各種イベントへの出展、WEB媒体・SNSの活用による情報発信などを積極的に行い、加工用トマト・トマト加工品の魅力をより多くの方々に伝えて参ります。

本年も引き続き皆様方のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

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