トマト加工品について

トマト加工品について

トマトの種類

 トマトにはサラダなどにして食べる「生食用トマト」と、ジュースやケチャップなどの原料となる「加工用トマト」があることをご存知ですか? それぞれ栽培方法や栄養価に違いがあるのでご紹介しましょう。

加工用トマトは中まで真っ赤な「赤系トマト」

 「生食用トマト」は、比較的トマト臭が少ない“ピンク系トマト”であるのに対し、「加工用トマト」は中まで真っ赤な“赤系トマト”。
 店頭で売られているピンク色のトマトを見慣れているせいか、真っ赤なケチャップやトマトジュースには着色料が含まれている、なんて思っている人もいるのでは?答えはもちろんNO。ではなぜ生と加工品では、あれほど色が違うのでしょう?
 それは、第一に品種がちがうから。「加工用トマト」は専用に改良された品種で、皮がかたく、真っ赤な色が特長です。また、リコピン濃度は一般的な生食用トマトの約2~3倍高いといわれています。(品種や収穫時期などによって異なります)

トマトの断面図

自然の姿で育つ加工用トマト

 「生食用トマト」は、支柱で茎を支えながら、脇芽を摘み、上へ上へと伸びるように育てられます。この栽培方法はビニールハウスにも向くため、一年中収穫が可能です。
 一方の「加工用トマト」は、栽培コストを下げるという理由もありますが、より多く日差しを浴びることができるように、支柱を使わず地面をはわせるように育てます。当然収穫は真夏に限られます。もともとトマトは地をはうように成長する植物。「加工用トマト」は、生で食べるトマトよりも野生種に近いため、自然の姿に近い育て方が向いているのです。

トマト栽培

収穫の効率を上げるために改良された加工用トマト

 「生食用トマト」は鮮度の良さをアピールするために、“へた”をつけたまま店舗に並びます。
 しかし、「加工用トマト」は、“へた”は必要ありません。収穫する時点で果実だけをもぎ取ります。そのため、ふつうは果実と茎の連結部にジョイント(節)がありますが、「加工用トマト」はジョイントレスになっていて、トマトをもぎ取ると“へた”が実についてきません。こうして効率的にトマトを収穫することができるのです。

参考:カゴメHP トマト大学
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